「マインドセット」を読んだ

こんにちは。

今回は、キャロル・S・ドゥエックのマインドセットを読んだので感想を綴っていきます。

 

私は「自己啓発」とか「心理学」などはあまり信じないタチなのですが、この手の本の中ではかなり名著だと聞いたので、読んでみました。 

 

 

あらすじをざっと解説

マインドセットとは?

マインドセットとは「人の心の持ち方」を指します。

もう少し具体的にいうと「人間の考え方の土台」のようなものです。

この本では人間のマインドセットを2つに大別しています。

 

硬直マインドセット(fixed mindset)

 硬直マインドセットの基本的な考え方は「才能は生まれ持ったもので変わらない」というものです。

この考え方がベースにあると

・他人からの批判が怖くなって、チャレンジを恐れる

・努力を怠る

大体このようなトラブルが起きます。

 

 「もし誰かに負けてしまったら、自分はダメな奴だということが証明されてしまう(才能の差は変えられないのだから)」という帰結が導かれてしまうからです。

同時に 「自分が有能だと証明せねばならない」という理念で行動するようになります。

 

しなやかなマインドセットgrowth mindset)

対して、しなやかなマインドセットでは「才能はいくらでも変えられる」と考えます。

この考え方があれば

・失敗を恐れない

・努力はが好きになる

このような良い影響が盛り沢山になります。

 

「才能なんていくらでも変えられるのだから、失敗したって構わない」と思うからです。同時に、「才能を伸ばすために努力したい」と考え行動します。

 

*分野によって、マインドセットがしなやかか、硬直しているかはそれぞれ

 

マインドセットが違うと...

この本では、2つのマインドセットで成果がどのように変わるかを述べています。

(スポーツ・勉強・ビジネス・人付き合い・教育 etc...)

 

実際に硬直マインドセットの経営者はどうなったのか、しなやかなマインドセットのスポーツ選手はどうなったのか、といった例が多々述べられています。

細かいことは実際に読んでみてください。

  

そして最後に

「しなやかなマインドセットにすることが、未来を切り開く鍵なのです」

という感じで締め括られています。(少し大雑把ですが)

 

感想・評価

良かった点

マインドセットが最適解?

「成功する奴としない奴の違いはなんだ?」 という問の答えの一つが見つかった感じ。

(成功にもいろいろあるけれど)

 

目指すべきゴールの一つが「しなやかなマインドセット」として定ったことが、この本を読んで一番ためになった点だと考えています。

自分のマインドセットは、明らかに硬直型だったのでしなやかにしたい。

 

悪かった点

内容の濃度がうすめ

この本は350ページほどでかなり分厚めなのですが、半分は昔の著名人の話で飽きる。

全体を通して主張は一貫されているから、実質150ページの内容を薄く広げている感じ。あともう少し科学的な何かが欲しかった。

 

マインドセットを変えるには?

 一番残念だったのは、マインドセットは変えられると述べておいて、具体的にどう変えられるかがあまり明確ではなかった点です。(自分は硬直型だと知ることが、一番の方法なのかもしれませんが) 

 

思ったこと

もっと早くにマインドセットを知っておきたかった

マインドセットは子供の時の体験で大体決まってしまいます。

だからもっと早くにマインドセットを知っておきたかった。

マインドセットの考え方は子供の教育にすごい効果ありそう。

 

 アニメ・漫画とマインドセット

アニメや漫画の世界だと、俗に言う「圧倒的天才キャラ」みたいなのがいますよね。

小さい頃にアニメを見て、もしそんなキャラを好きになってしまったら、そこからマインドセットは硬直してしまうのではないか?

こういう点で見ると、小さい頃に見る創作物は後の人生にかなりの影響を与えるのではないかなと思いました。

 

まとめ

マインドセットという概念を知れたことが何よりもよかった。

が、読み物として見ると微妙なところです。

読み進んでいく楽しみがあまりなかったかなという感じ。

 

しかし、マインドセットについてもっと知りたいという人にはとてもオススメです。

皆さんも読んでみてはいかがでしょうか。では。